国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構
Japan Atomic Energy Agency
核燃料・原子力材料熱力学データベース

データベース概要

本データベースは、軽水炉の燃料集合体レベルでの破損・溶融進展詳細解析コードの整備に資するため、経済産業省資源エネルギー庁「原子力の安全性向上に資する共通基盤整備のための技術開発事業(シビアアクシデント時の燃料破損・溶融過程解析手法の高度化)」において、開発が進められているものです。溶融燃料やコンクリート相互作用(MCCI)まで含めた破損燃料の詳細な解析が行えるよう、燃料棒、制御棒及び原子炉構造材の熱力学データベースの拡充と高度化を進めています。現在、燃料-スラグ系データベース(UO2-ZrO2-Al2O3-CaO-SiO2-FeO系)、制御棒材系データベース(Zr-Fe-Cr-Ni-B-C-O系)を中心に、希土類や水素を含んだ系への拡張、統合を目指しています。

本データベースの特徴としては、シビアアクシデント解析において広く活用されている仏国IRSN製のNUCLEAデータベースとほぼ同等の性能を有し、かつ、そこに格納されている熱力学関数はブラックボックスでなく、全て原子力機構の専門家によってレビューされている点が挙げられます。ソースデータに関する情報を確認したい場合には、担当者までお問合せください。また、本データベースはOECD/NEA製のTAF-IDデータベースと同じ型式で整備されていますので、Thermo-Calcなどの解析ツールにより、相補的に用いることが可能です。

データベースサンプル

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